2022年3月26日土曜日、天気はくもり。
中山道を歩く旅も、記念すべき10回目となりました。
メンバーは、いつもの4人。
地元の駅に朝9時半に集合。
前回の終着地である本庄駅まで電車に揺られる事約1時間。
ここまでよく歩いてきたものだなあと、感慨にふけります。
本庄駅に着くとホームに立ち食いそば屋を見つけ、メンバー約1名堪えきれず、取り急ぎ立ち食い。
ホームに漂う美味しい香り。
堪えきれないが正解です。
程なく食べ終え、本日の旅のスタートです。
駅には、本庄の有名、名物が描かれた可愛らしい看板がありました。
駅を後にし、まず目指すは、本庄城跡。
現在の城山稲荷神社がお城跡です。
中山道から少しそれますが本庄市役所の裏手にありました。
境内に入ると欅の大木がそびえ立ちます。
立派なヤブツバキの古木。
城山稲荷神社を後にして、中山道へ戻ります。
閉まっているお店が多く、少し寂しげですが、いかにも昔からあるような店名のお店が並びます。
名前を読むだけで楽しく、どこか懐かしい街並みです。
次に目指すは、本庄市歴史民俗資料館。
此方の前には、田村本陣門が移設されています。
本庄市歴史民俗資料館は、明治十六年に本庄警察署として建てられ、その後改修された建物です。
現在は、市の資料館として活躍中てす。
可愛らしい洋風建築。
コロナの影響でしょうか。
館内には、入れませんでした。
残念です。
お隣には、安養院が鎮座。
本庄市で一番大きな木造建築だそうです。
総門は、1716年建立。
山門には、立派な木像が二対。
総門、山門、本堂は、市の指定文化財です。
中山道に戻り、旧本庄商業銀行煉瓦倉庫に立ち寄ります。
此方は、館内を無料で見学できます。
建物内も、もちろんレンガです。
本庄には、蔵や古くからの建物がまだいくつか残ります。
宿場の京側の入口には、本庄宿総鎮守金鑚神社が鎮座します。
境内には、御神木である楠木の巨木がそびえます。
豪華な本殿。
神社を後にし、旧道は、右折します。
当時は、所謂、桝形になっていたようです。
現在は、直進できるまっすぐな道も続いています。
先ほど見学した本庄煉瓦倉庫にあった古い本庄宿の地図には、直進する道は、なく、桝形の形状になっていました。
歩道には、中山道の宿場を示す浮世絵がデザインされてます。
英泉が描いた本庄宿を示す浮世絵には、これから向かう神流川の渡しが描かれています。
街道沿いには、平成七年に建てられた新しい馬頭観音。
浅間山古墳が道沿いに。
現在古墳には、浅間神社が奉られています。
道を挟んで中山道碑。
その先には、泪橋碑。
徳川幕府から課された苦役に、地域の農民達は、涙したそうです。
本日の行程の半分程歩いてきたので、そろそろお腹も減りはじめました。
お昼をとれるお店を探しますが、旧道には、あまりお店がありません。
近くの交差点から国道へ足を伸ばし、通り沿いにあるラーメン屋さんに入りました。
大変美味しくいただきました。
食事後もがんばって歩きます。
道端に庚申搭が立ちます。
この先で国道と合流しますが、ここで道を間違えた事に気がつきました。
本来なら国道を渡り、旧道を歩くところ、気付かず国道を直進してしまいました。
この間違いに気づいたのは、神流川を渡る直前。。
全てに戻れないので、せめて石碑群と、
一里塚跡、
を目指して戻ります。
気を取り直し、前進です。
神流川古戦場と渡し場の説明板がありました。
いよいよ神流川を渡り群馬県へと入ります。
見透灯篭と呼ばれる常夜灯が立ちます。
埼玉県と群馬県の境を流れる神流川。
群馬県側の見透灯篭。
ついに群馬県に入りました!
本日の目的地、新町宿を示す道標。
自衛隊基地の向かいには、ラスクの美味しい有名店、ガトーフェスタ ハラダの工場&店舗。
本日のお土産は、此方のラスクとチョコレートを購入いたしました。
国道と旧道が交差する場所にも見透灯篭が立ちます。
説明板と道標。
道標には、江戸二十四里 碓氷峠十一里とあります。
日本橋から、もう少しで100キロ歩いてきたことになります。
がんばりました。
ついに上州最初の宿場である、新町宿へと入りました。
新町宿は、中山道の宿場でもっとも遅く成立したそうです。
一番新しい宿場なので新町宿なのでしょうか。
まずは、新町八坂神社が鎮座。
芭蕉の句碑がありました。
続いて諏訪神社。
元禄の頃に建てられた鳥居は、境内の奥で保存されていました。
中山道に戻ると高札場跡。
行在所公園があります。
此方には、新町宿を示す浮世絵がデザインされ、壁に埋め込まれていました。
中山道の宿場を浮世絵で描いた木曾街道六拾九次は、渓斎英泉と歌川広重によって描かれています。
日本橋から本庄宿までは、連続して英泉が描き、新町宿は、広重が描いています。
中山道にかかる弁天橋と温井川、そして赤城山が描かれています。
行在所公園は、明治十一年、北陸東海地域御巡幸の際、明治天皇がご宿泊された地。
現在は、明治天皇新町行在所の碑と、平屋の建物が残ります。
公園を後にし、新町駅を目指します。
今回の旅は、ここまで。
雨が心配でしたが、なんとかもちました。
次回もまた、楽しみです。